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2020.03.22

i-nacで得られる「仲間」という存在

みなさんはじめまして!教員をやっている小野といいます。

新型コロナウィルスにより引き続き大きな影響が出ていますね。なかなか、外出もままならない状況かと思います。

そんな状況だからこそ!という訳でもないのですが、最近強く感じている想いがあり、皆さんにお伝えしたいなと思い、筆?!スマホをとりました。
お時間があれば、お付き合いいただけると嬉しいです。


天気が良い日は、座学も外で。良いアイデアが湧いてきます。

 

 


i-nacで手に入れた憧れのアウトドアライフ
 
私自身はいまや教員をしていますが、10年前はこの学校の学生でした。

当時の私は、進路選択を迫られる中で「このままでいいのか?」「こんな将来は嫌だ!」と漠然とした不安と反発心だけで、進路を保留し「とりあえず日本一周するから」と周りに吐いていました(笑)
 
見兼ねた両親からi-nacの提案を受けて入学。入学を決めた頃は、「アウトドアで遊びを仕事にできるなんて最高じゃね?」とか思っていたり(笑)
それでも、父親の影響で、星野道夫や野田知佑、椎名誠と憧れるアウトドアマン像があった私にとっては、i-nacでの出発は大いに期待に胸膨らませる出来事。

「俺もあんな風になれれば。」そう思いながら過ごしていたのは、今だから話せることです。

 


自分のやりたいこと。好きなこと。
 
i-nacでスタートしたアウトドアライフは、自分の想像通りというか、期待通りの日々でした。

何よりも嬉しかったのは、仲間の存在!
今までのコミュニティでは、アウトドア好きは極めて少数派。いいね!と言ってはくれても、同じ話で盛り上がれる程の友達はいないのが正直なところでした。

私は、野外教育を専攻していましたが、日々の授業で、はたまた飲みながら、野外教育の可能性。人の成長。アウトドアの魅力。そんなことを仲間たちと思う存分語り合えた時間は、実は自分が最も求めていたものだったのかもしれません。
そんな仲間たちと、野外教育だけでなく様々なアウトドア活動、指導法などを学んだ時間は、本当に有意義なものだったと感じています。

ただ、その中で次第に立ちはだかったのは「自分は本当は何がやりたいのだろう?」「自分が好きなアウトドアってなんだろう?」という気持ちでした。結局、この気持ちの答えは見つけられないまま卒業。

私はアウトドア用品の総合メーカーに就職し、働きながらその答えを探すことにしました。
 

学生時代に友達と一緒に。当時の家の庭です!

 


一年中、アウトドアで遊んでいたい!
 
憧れのアウトドア業界。就職をしたメーカーでは、販売部門を担当していましたが、ここでも貴重な経験を沢山積ませていただきました。

なにより魅力的だったのは、自分がアウトドアで遊べば遊ぶほど、その経験をお客様に還元できるということ。

 

登山用品を中心に扱っていたので、もっぱら山に遊びに行くのですが、普通の登山道を歩くんじゃ面白くない。周りに「さすが、アウトドア専門学校に行ってただけあるね!」と言わせたくて、夏場は沢登りやファストパッキング。冬はバックカントリースキーに好んで出かけていました。(お客様には一般登山の情報の方が還元し易いんですが…)

だから「仕事よりも休みがメイン!一年中遊んでいたい!」というのが正直なところ。
そして、この時にも頼りになったのがi-nacの仲間でした。
 
共に社会に出た同期とは、沢で焚き火を囲みながら仕事の愚痴をこぼしまくり、バックカントリーの経験が少ない時には、卒業してから出会ったi-nacの先輩を捕まえて一緒に行ってもらいました。
卒業してからも、アウトドアに一緒に出かける仲間はi-nac関係者ばかり。おかげで、社内の同期と一緒に遊びに行った記憶なんて片手で足りる程でした。(笑)

でも、そんな仲間たちのおかげで自分のアウトドア経験値も少しづつ積み上げられ、そんな姿勢を新しい仕事仲間たちも評価してくれているようでした。その後、別の縁がありアウトドアメーカーは離れてしまいましたが、今でも当時の仕事仲間たちとは一緒にスキーに行く仲です。

また、そうやって自分のアウトドア活動を続けて行くことで見えて来たものもありました。

ずっと悩んできた「自分は何がしたいのか」「自分が好きなアウトドアってなんだろう?」という答えです。
 


沢に登らないと見れない景色に魅了されていた頃。
 

ハイキングは出来るだけ軽量で物を少なく。
 

バックカントリー駆け出しの頃。

 


四季の中で、生活に根付いたアウトドア活動を
 
現在は縁があり妙高に戻って、またi-nacに関わらせていただいています。

一度離れて再認識するのは、やっぱり妙高はフィールドが近い!というか、フィールドの中で生活できるということ。
そんな環境の中で、兼ねてからの自分の問いに答えが見え始めました。

それは、 
「四季に合わせて、環境に合わせて、生活に合わせたアウトドア活動をすること。」
 
春は残雪を滑りながら山菜を持って帰り、夏は海でSUPを漕ぎながら潜って魚を獲る。秋は紅葉の森をハイキングしながらキノコ狩り。冬は天気を見ながらパウダースノーを滑る。

 

これが、自分が取り組んで行きたいアウトドアライフなんだと、今では自信を持って言えます。
10年かけて自分の中に合った理想のアウトドアライフと自分がインプットしてきたアウトドアの経験をすり合わせて、削ぎ落として、残ったものです。
私の中では、この思いを大切に、軸にして今後は経験を積み上げていきたいと思っています。
 


春を告げるフキノトウは、毎年食べたくなる味。
 

磯の王者イシダイと。魚とのライブの駆け引きができることは尊い。


キノコ狩はリアル宝探し。森を木を見る意識が格段に変わります。
 

妙高の重パウを自分らしいラインで。

 


未だに感じるi-nacの仲間のありがたみ
 
やりたいことが見えてきた私は、ここ数年、それぞれのアウトドア活動のレベルアップをしていきたいと思うようになりました。
しかし、アウトドア活動は時に生死に関わるようなリスクも孕んでいます。


2020年3月中旬。
私は、ここ数年蓄積してきたバックカントリースキーの経験を総括する為のチャレンジを考えていました。舞台は、雨飾山。妙高近辺の山郡に位置し、100名山にも数えられる秀峰です。標高はアルプスほど高くないですが、それでも日本海に近い2,000m弱の山なので雪は多く、山深い場所に位置しています。

事前に調べた情報でも、登りも下りも今の自分のレベルからは少し上。それでも、不可能ではないかなという判断でした。そんな、身の丈+5cmのチャレンジをするのに当たって必要なのは、仲間の存在でした。

バックカントリースキーの際は、万が一の雪崩やトラブルのリスクも高い為、単独での行動は望ましくありません。しかも、今回は自分にとって身の丈+5cmのチャレンジ。パートナー選びも誰でもいい訳ではありませんでした。
そんな中、頭をよぎったのは卒業して山のガイドをしているF。小雪の為、雪を求めて妙高に来ていました。そんな彼を計画に誘った答えは、「いいですよー」の二つ返事。

天気を見ながら、決行日を決め、山の情報、天気の情報、雪の情報をやりとりしながら計画を詰めて行きました。
当日は、夜中から明け方にかけては降雪が予報されており、雪崩のリスクに留意しないと行けません。また、小雪の影響もありルート取りも気になりました。色んな想定を話し合った上で、後は現場判断で!

 

雨飾山本峰と狙っていた荒菅沢
 

相棒Fがヘロヘロの私をおちょくっているところ
 

最高のロケーションと最高の雪
 

それぞれの経験と時間がラインに現れた
 

実際に行ってみた山は、想定より良い条件だったり、悪い面があったり。正に現場判断を強いられながらも、自分たちが納得できる形でルートを進んで行けました。

結局、当初狙っていた斜面からの滑降は叶わず、また登りについても自分の弱さを痛感することになりましたが、そんな時こそパートナーの頼もしさをヒシヒシと感じることになりました。
とはいえ、二人で話し合いながら納得する滑走を遂げ、一日中一緒に山を歩き回った後は、何とも言えない満足感。達成感が湧き上がってきます。

無事で最高!

そんな結末を迎えられたのも、頼もしい仲間の存在があったからなのは間違いありません。
 
私も彼もi-nacに入って、自分のアウトドアライフをスタートしました。それから時が経ち、一緒に遊べる仲間として共に成長出来ていることを感じられたのは大きな喜びでした。

 


これからも仲間といっしょに
 
私は卒業生であり、現在i-nacで働いていることから、よりi-nacの仲間と触れ合う機会が多いと思います。毎年、卒業を迎える学生には、卒業すれば同じ業界で頑張る仲間だと伝えています。

全国に散らばる仲間が、今の私へ押し上げてくれたように、私も仲間の一人として、学生たちのアウトドアライフ実現をサポートしていきたいという気持ちです。

そして、私自身も思い描くアウトドアライフの実現に向けて邁進していきます。

小野 彰太(Ono Shota)
アウトドアプロインストラクター学科主任
・JMGA自然ガイドステージII
・NCAJキャンプディレクター1級
・JSCAカヤックインストラクター1、SUPインストラクター1
・2013年i-nac卒業生

 


▼私が担当している学科です。2年間でアウトドアを一生のライフワークにしよう!
『アウトドアプロインストラクター学科・2年制』
 

▼アウトドア仕事図鑑!
『キャンプの資格と仕事、そしてこれから』
 

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