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NEWS & TOPICS

2020/10/15コラム

アウトドア仕事図鑑!キャンプの資格と仕事、そしてこれから。

こんにちは。入学サポートデスク・小林です。
今日の記事はキャンプスタッフやキャンプリーダーをしている高校生や大学生の方、将来キャンプを仕事にしたい方、そんな方へ参考になれば嬉しいです!

 

この記事を書いているのは2020年10月ですが、実はアウトドアブーム、キャンプ人気、そんな最近です。
新型コロナウイルスが世界に広がりしばらく経ちますが、今年はじめてキャンプをした、なんて方も沢山いらっしゃるかもしれませんね。

まずはこのブームを把握した上で、キャンプの資格や仕事、将来についてまとめています。

 


今回、お話を伺ったのは当校でキャンプ実習を担当したり、学外でもキャンプに関する事業を担当する小野彰太先生です。

小野彰太(ono shota)

2013年当校を卒業。アウトドアの総合メーカーでの勤務を経て、現在は野外教育やアウトドアスポーツ、自然ガイドの科目を担当している。

幼児から大人まで、仕事として幅広い対象のお客様に向けたキャンプに携わる。プライベートでもキャンプをはじめ、カヤック・サップ、山菜取りやキノコ狩り、スキーなど、一年中アウトドアライフを満喫しており、「まずは指導者が全力で自然と向き合い楽しむ」という姿勢を忘れない先生!

・アウトドアプロインストラクター学科主任
・JMGA自然ガイドステージII
・NCAJキャンプディレクター1級
・JSCAカヤックインストラクター1、SUPインストラクター1

 

 

 

アウトドア市場の拡大


(今年の夏は新型コロナ下でキャンプが人気!という話題を目にしましたが、最近の様子を先生はどう捉えていますか?)

近年「アウトドア」は新たなブームを迎えていると言えます。

株式会社矢野経済研究所が今年9月に「2020アウトドアビジネス」という市場規模の分析を発表していますが「ライトアウトドア」「ライフスタイル」という分野で市場動向と顧客動向の上向きがあります。

ライトアウトドアというのは、キャンプやアウトドアフェスのような活動。
ライフスタイルというのは、アウトドアウェアやアウトドア道具を販売する業態のことを指します。

こういったデータや様々な情報を見ても、キャンプの人気が高まっているのは、間違いありません。

「キャンプ楽しそう!」という動機もあるでしょうが、
ここで、近年の私たちの生活や遊びを振り返って見ると、

・モノを買うより貴重な体験や経験「コト」にお金を使いたい。

・アウトドアのウェアや道具は、万が一の災害の時にも役に立ちそう。

・新型コロナでの密を避ける為に、アウトドアで遊ぶのが良さそう。

といった変化が起こっています。
こういった背景がアウトドア、そしてキャンプという活動にチャレンジしてみたいと思わせるのかもしれません。

また、キャンプは

・自然を味わいたいけど、のんびりゴージャスに楽しみたい
→グランピング

・仲間内で、わいわいガヤガヤ楽しみたい
→グルキャンプ(グループキャンプ)

・一人でしっぽり焚き火を囲んで楽しみたい
→ソロキャンプ(一人キャンプ)

・一人で最低限の道具だけ使って自然を存分に感じたい
→ブッシュクラフトキャンプ

など、楽しみ方が多様化してきています。
これも、多くの人が「キャンプやってみたいなー」「あの道具欲しいな」と感じる大きな要因になっているのかもしれません。

 

キャンプの資格について


(では話は少し変わり、当校は専門学校なのでやはり資格が気になる方も多いようです。キャンプに携わるという将来を考える上で、資格について教えてください。)

まず国内のキャンプ関連の資格の中で最も認知されているものとして、公益社団法人日本キャンプ協会が認定する、

・キャンプインストラクター(以下:CI)

・キャンプディレクター2級(以下:CD2)

・キャンプディレクター1級(以下:CD1)

という資格があります。CD1が最上位です。

 

資格の内容としては、

CI:キャンプ指導(技術、知識)を行えることを認める資格。

CD2:キャンププログラムの進行とマネジメントを行えることを認める資格。

CD1:キャンププログラムの責任者を担えることを認める資格。キャンプの普及という点でも社会的な役割を担う。

 

ここで、確認しておきたいのはこれらの資格に共通しているのは「指導者」としての資格であるという点です。
個人のキャンプスキルや知識を認めるための資格ではありません。 

それぞれの資格は下位から順々に取得可能で、取得方法は次のとおりです。

CI:所定の理論(筆記テストあり)と実践のカリキュラムを受講。概ね2泊3日。

CD2:事前レポート+2泊3日の集合研修(筆記テストあり)。
及び、受講要件としてCI取得後に、アウトドア活動参加経験2回以上と1泊以上のキャンプ指導経験が必要。

CD1:事前レポート+2泊3日の集合研修+認定試験(1泊2日)
及び、受講要件としてCD2取得後に、1泊以上のキャンプ指導経験が2回以上必要。

ディレクターになれば、下位資格(CD2であればCIを。CD1であればCD2を)の指導者養成に関わることが可能となります。

 

当校は日本キャンプ協会の課程認定団体として、CI、CD2の養成を学校のカリキュラム(※)の中で行っています。また、希望する学生は在学中にCD1を取得した実績もあります。
(※野外教育・アウトドアスポーツ学科のみ)

 

これら以外では、国内においては、ブッシュクラフトに関する資格、バーベキューに関する資格など、様々なキャンプに関する民間資格が存在します。
学校では各資格の社会的な位置付けを踏まえて学生にアドバイスを行っています。

 

キャンプの仕事とこれから


(資格について教えていただきましたが、最後に仕事の現場・将来について先生の考えを聞かせてください。)

キャンプに携わる仕事として一番はじめに思い浮かぶのはキャンプ場でしょうか。
ただ市場の伸びと共に、就職・仕事についても現在は多様化が進んでいるので、3つに大別してお伝えします。

1、キャンプ場の運営
2、キャンプ道具などの販売
3、キャンプを活用した教育

1、キャンプ場の運営

小規模から大規模まで様々なケースがありますが、基本的にはキャンプ場施設の管理と利用者を増加させるための運営が基盤です。

立地によって、活用できる魅力(海、川、山など)やリスクは異なりますので、その特徴を踏まえた上で、”利用者に快適で安全な環境を提供できるか”手腕が問われます。

また、昨今のブームでキャンプ場の買い手市場も進んでいます。そのため、キャンプ場も差別化を意識し、キャンパーに選んでもらう必要性が出てきます。
キャンプ場オリジナルの体験企画の提供や、より自然へのインパクトが少ないキャンプの仕方の啓蒙など、付加価値を高める動きが盛んです。

一つの例を紹介すると、長野県南部の四徳温泉キャンプ場は面白い例だなと個人的に注目しています。
・キャンプ場でありながら温泉を有する(サウナも)
・野外で環境に配慮した行動を取ることができる活動「Leave No Trace」とのパートナーシップ
など、取り組みとしてキャンプ場を牽引している例と言えると思います。

 

2、キャンプ道具などの販売

いわゆるアウトドアメーカー・キャンプメーカーが牽引をしてきました。
1990年代の第一次キャンプブームと言われる時代は、コールマンを代表として数メーカーが独占しているような時代でした。

しかし、昨今は国内メーカーであるスノーピークを筆頭にガレージブランドまで群雄割拠の市場状況です。
道具の多様化が進む中で、機能重視なのか、軽量重視なのか、はたまた見た目重視なのか。

”数多くの道具を熟知した上で、ニーズにあった商品を提案できる。”

さらに突っ込むと、

”道具を使って、どんなキャンプ空間や時間を提供できるのか?”
価値の提供ができる人材を目指さないと、今後のAI時代では、仕事が難しくなっていくかもしれません。

その点、スノーピーク社はブランドを通して「アウトドアで人間力の回復」や「自然志向の人生価値」を提供することを目指しています。この点で時代に合ったメーカーと言えるでしょう。

昨今は、スポーツ用品メーカー。ホームセンターなどのキャンプ市場参入が目立ちます。
こういった会社では、幅広いアウトドアの経験と深い思考力があるスタッフは貴重な人材とされるでしょう。

 

3、キャンプを活用した教育

ここに携わる仕事は、意外と古くからあるものです。

国内でのキャンプによる教育を牽引したのは、ボーイスカウトとYMCAですがその初回のキャンプ活動は、1916年と1920年まで遡ります。
(2019年日本キャンプ協会「キャンプ指導者入門第5版」より)

ここから公害などの問題も相まって環境教育の必要性も高まり、キャンプによる教育活動は盛んになっていきました。
1953年には文部省(当時)が「青少年キャンプ指導の手引き」を刊行するなど、国もキャンプの活動を後押しし、青少年へのキャンプ指導に関わる人々は増加していきます。

そして、社会教育・学校教育の一環として普及したキャンプが近年では、家庭教育や人材教育という分野にフォーカスしてきている印象です。

これに伴って、キャンプを届ける対象も多様化してきています。
いわゆる青少年(小学生、中学生、高校生)だけでなく、幼児、大学生、障害を持った方(スペシャルニーズと呼んでいます)、組織の幹部候補まで。

こういった動きにいち早く対応してきたのは、民間でキャンプ活動を提供する自然学校という組織ですが、多様化するニーズと売り手市場の状況下で、厳しい状況が続いているように見えます。

このように、キャンプの教育分野は新たなフェーズを迎える必要があります。

これまでの歴史で育ってきた「キャンプの裾野」を登って、5合目、そして8合目を目指す必要があるのです。
幼児やスペシャルニーズ、またはビジネスパーソンといったより高度なサービスや専門性を持った指導者が必要となってきます。

 

就職という点では、トヨタ白川郷自然學校のように大きな企業が支援する組織は安心感があるでしょう。
しかし、教育という視点で見れば、活用できる環境は国内のどこにでもあります。

また、家庭教育としてのニーズも今後高まっていくでしょう。その点では、しっかりと教育者としての素養を持って、アウトドア環境を活用できる人材はどこでも活躍できると信じています。

 

大切なことは、教育こそ時代の流れと変化をしっかりと見据え、それに対応した価値を提供できるかどうかという姿勢だと感じています。

 

 


シリーズ連載中!自然・アウトドアの専門学校がお届けする仕事図鑑

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